時候の挨拶と結びの言葉

時候・季節の挨拶(あいさつ)と結びの言葉

公的な手紙を書くときは、季節/時候の挨拶をはじめ、前文と末文を慣用句でまとめると、礼を失することがありません。

 

1月〜12月の季節/時候の挨拶と結びの言葉

格調高い漢語調と親しみやすい口語調がある

季節/時候の挨拶には、「早春の候」 といった漢語調のものと、「花の便りが聞かれるころとなりましたが…」 などの口語調のものがあり、どのように表現するかで、その手紙の印象は違ってきます。漢語調の表現は格調高く、儀礼的な手紙やビジネス文書によく使われています。一方、口語調のものにはやさしい響きがあり、親近感がありますから、お祝い状や、礼状など、個人と個人でやりとりする手紙に適しています。

 

時候の挨拶は現実の季節感を重視する

季節/時候の挨拶は、相手との関係や用向きを考慮して選ぶべきですが、もうひとつ大事な点は、現実の季節感とずれた慣用語を使わないということです。季節感は地方によっても違いますし、異常気象の年もあるからです。冷夏といわれているときに、8月だからといって 「炎暑の候」 などとは書けません。

 

前文と末文の慣用句は格をそろえる

公的な手紙の場合は、頭語、時候の挨拶に続けて、相手の健康や繁栄を喜ぶことばを書くのが一般的です。役員就任・退任といった重要な挨拶状では 「貴社ますますご隆盛の由、大慶に存じます」 のように、改まった表現にします。」私的な手紙では、「○○様にはお変わりございませんか。私どももおかげさまで元気に過ごしております」 というように、相手の安否を問い、こちらの安否も知らせます。

 

長いこと疎遠にしていた人には、「ご無沙汰いたしまして申しわけありません」 とお詫びをするのが基本スタイルです。この詫びのことばは、これまで親交があった人やお世話になったことのある人にかぎられます。たった1、2回しか会ったことのない人には不要です。

 

主文の後は、今後の厚誼をお願いすることばや、健康・繁栄を祈ることばを述べ、「まずは略儀ながら書中にてご挨拶まで」 のように、主文を要約することばで締めくくります。

 

季節に関係なく使える時候の挨拶

  • 天候不順の折…
  • 寒暖定まらぬ毎日が続いておりますが…
  • 久しぶりに快晴に恵まれ、湿りがちだった心も晴々としております。
  • 降り続く長雨に、気も滅入りがちですが…
  • 好天続きで、ひと雨ほしいところでございます。

面識のない人に出す手紙の書き出し

  • 初めてお便りを差し上げます。
  • 突然のお便りで失礼いたします。
  • 突然のお手紙を差し上げる失礼をどうぞお許しください。
  • 突然のぶしつけなお手紙でまことに恐縮でございますが…
  • まことに突然で失礼ではございますが、一筆申し上げます。
  • まだ拝顔(はいがん)の栄(は)えを得ておりませんが、お手紙で申し上げます。