お見舞いのマナーと入院のお見舞金ほか

お見舞い マナーと入院のお見舞金ほか

病気・入院のお見舞いや災害見舞い(火事・地震など)は、激励が目的です。自己満足的なお見舞いにならないように、マナーとして気をつけましょう。

 

病気(入院)お見舞いの際のマナー

  • お見舞いの際には、家族や病人と親しい人などに容体などを確かめてから伺う
  • 面会時間は10分〜15分、長くても30分を目安に切り上げる(病人を疲れさせてしまいますし、相部屋の場合は、同室の患者さんにも迷惑がかかる)
  • 食事の時間などを考慮し、面会時間に気をつける
  • 大人数で行ったり、小さい子供を連れて行くのは避ける
  • 大声でしゃべったり、騒いだりしない
  • 病人に対して、病状や怪我の理由を無神経に尋ねたり、とくに、治療法などに生半可な医学知識をひけらかさない。民間療法をすすめたり病院や治療法について批判するのもタブー
  • 「やせた」 「顔色が悪い」 「やつれた」 などのことばは禁句。つらい治療を受けている人に対しては、「がんばって」 と追い打ちをかけるようなことばや、「すぐによくなりますよ」 などの無責任なことばは慎む
  • 付き添いの家族に対するねぎらいのことばは、病室の外でかける
  • 医師や看護師が処置にきたら、病室の外に出る
  • 同室の患者さんたちには、部屋への入退時に挨拶をする
  • 派手で華美な服装は避けるようにし、メイクや香水なども控えめに

 

入院のお見舞金の金額/相場とお見舞い袋の表書きなど

 

お見舞い袋

お見舞金の金額の相場としては、友人・知人の場合は5,000円〜10,000円、親、兄弟姉妹や親戚などの場合は10,000円〜30,000円、職場での上司から部下に対しては10,000円程度で、部下から上司には、目上の人に現金を渡すのは一般的に失礼だと考えられていますので、お見舞金ではなく3,000円〜10,000円程度のお見舞品(果物や品物)を贈りましょう。会社関係の場合は有志1人3,000円ぐらいを目安にしましょう。

 

また、お見舞金の場合は相手側に失礼にならないように、『何が良いかと迷いましたが、お見舞い品のかわりに』といった一言を添えて渡すと良いでしょう。

 

お見舞い袋の表書きは、4文字は死を連想させ縁起が悪いとされるため 「御見舞」 「お見舞」の3文字 とします。最近「お見舞い」と印刷されているものもありますので、それを使うのも良いでしょう。贈り主の名前は、「お見舞」の下側に少し小さ目にフルネームで書きましょう。筆記具は黒色の筆ペン・フェルトペン(サインペン)で良いでしょう。

 

病気は二度とあってはならないことで、「繰り返すことのないように」という意味を持ち、お見舞いの際の水引は、白赤の結び切りかあわじ結びにします。のしは「病気を伸ばす」といって嫌う人もいますので付けない方が無難でしょう。

注意!渡す金額は4・6・9の数字は避けるようにしましょう。また、基本的に自分より目上の人に現金はタブーと考えてください。

>>病気・入院見舞いの見舞い状の文例
>>事故見舞いの見舞い状の文例

 

病気のお見舞い品と金額の相場

 

果物・日持ちのする菓子、・缶詰・パジャマ・写真集・軽い読み物などが一般的です。ただし、病状によっては食べられない食品もありますので、できれば付き添いの方などに聞いてから持参しましょう。花なども一般的なのですが、香りの強い花や花粉によるアレルギーが発生したり、縁起が悪いと敬遠されたりすることもありますので花屋さんに相談すると良いでしょう。病院によっては「生花が禁止」の場合もありますので事前に確認しておきましょう。
また、入院見舞いのほかに、看病しているご家族に対しても、「看病見舞い」としての食べ物など、気のきいたお見舞いになりますので、適切に判断して贈りましょう。
お見舞い品の金額の一般的は目安(相場)は、3,000円〜10,000円程度です。

注意!鉢植えは「根つく=寝つく」 菊の花は「葬儀を連想」 椿は「花びらが首から落ちる」シクラメンは「死と苦に通じる」 アジサイは「色があせる」などという意味につながりますので避けましょう。また、入院などの際は、お見舞い金も喜ばれますが、数字の4(死)、6(無)、9(九)は避けるように注意しましょう。

※お見舞い(病気見舞い・入院見舞い)のお返しは、>>快気祝いのページへ

 

災害見舞いのマナー/地震・火事・水害・台風・洪水・大雪など

親戚や知人・友人が地震、火事、水害、台風、洪水、大雪などの被害に直面したときは、まず安否の確認をしましょう。

 

遠隔地で発生した災害の場合は、電話で安否を確認するのが第一です。不通のときは、現地の警察や新聞社に問い合わせたり、NTTの「災害用伝言ダイヤル」を利用したりして、状況を可能な限り正確に把握します。親戚や知人がいるわけではないけれど、被災地へお見舞いを送りたいという場合は、援助活動を扱っている地元の福祉事務所、日本赤十字社支部、新聞社、放送局、YWCA、FMCA、婦人会などに電話で問い合わせます。救援物資などは送料無料です。近所の被災の場合は、後片づけなどの手伝いや、病人や子供を預かるなども助かります。

 

災害見舞いのお見舞いを渡す時期

被災状況にもよりますが、まず安否の確認をし、被災者の受け入れ状況をできる限り把握しましょう。原則は、早ければ早いほど良いでしょう。

 

災害見舞いの見舞い金の金額(相場)

こちらの表は目安ですので、できる範囲内での金額にしましょう。

渡す側

金額(相場)

   祖父母が渡す場合  

  5,000円〜30,000円

   両親が渡す場合  

  5,000円〜30,000円

   兄弟姉妹が渡す場合  

  5,000円〜10,000円

   親類が渡す場合  

  5,000円〜10,000円

   友人・知人が渡す場合  

  3,000円〜10,000円

   会社・取引先関係が渡す場合  

  3,000円〜10,000円

   一般的  

  3,000円〜10,000円

注意:本来、目上の方に現金をおくるのは失礼とされていますが、 災害見舞いの場合はかまいません。

 

災害見舞いの金封(見舞い袋)表書き

金封は白無地の封筒に入れ、表書きは 「御見舞」 「お見舞」 「災害御見舞」とします。渡すときには、「当座の生活の足しに」 とひと言添えましょう。

 

災害のお見舞い品

被災直後のお見舞い品としては、日持ちのする食料品や飲み物、毛布、衣類、寝具、タオル、医薬品、ウェットティッシュ、ビニール袋、ラジオつき懐中電灯、カイロ、電池類、子供の学用品などが一般的ですが、当人が本当に必要とするものは、被災程度によって、また時間の経過とともに、少しずつ異なります。緊急に必要なものが何か、被災者に聞いてから送るのがいちばんです。

 

>>災害見舞いの見舞い状の文例へ

 

お見舞いのお返し

被災者が最優先すべきことは、生活の立て直しです。そのためには、たくさんのお金もかかります。したがって、お世話になった人やお見舞いを受けた人に、金品でお返しをする必要はまったくありません。ありがたく好意に甘えましょう。ただし、一段落したら、その後の経過報告なども兼ねて、礼状だけは出すようにしたいものです。

 

>>お礼状の文例集へ

 

陣中見舞い

選挙事務所・仕事関係・スポーツ合宿所などへ贈り物を届けたり、激励に行くことを陣中見舞いといいます。激励に行く場合には、訪ねる前に現場の様子を確かめてから行くようにしましょう。直接訪ねて相手に直接激励の言葉をかけて渡すのがおすすめですが、その場合、迷惑にならぬよう早めに引き上げましょう。

 

>>陣中見舞いの見舞い状の文例へ

 

陣中見舞いのお見舞い品とお見舞金の金額(相場)

品物を持参する場合は、器などを用意しなくてもすぐ食べられたり、飲んだりできる菓子類や果物、酒・他ドリンク類などが喜ばれるでしょう。大勢の方へのお見舞いとなることが多いので、差し入れは出来るだけ全ての方にいきわたるように多めにすることが配慮のポイントです。

 

見舞金の場合、金額の相場は一概に言えませんが、一般的に5,000円〜10,000円程度が目安です。

注意:選挙事務所の陣中見舞いは、禁止されている食品などがあり、公職選挙法のこともありますので、詳細に確認してから贈りましょう。ちなみに現金での寄付が無難のようです(政治資金規正法より)。ただし、当選祝いでは現金や有価証券は公職選挙法違反になるためNGです。

 

陣中見舞いの水引と表書き

陣中見舞いの金品を贈るときの水引は、紅白の蝶結びで表書きには、「陣中見舞い」 「陣中御見舞」 「祈御健闘」 「祈念必勝」 「祈御活躍」などと書きます。