出棺時の挨拶(あいさつ・スピーチ)文例・例文・サンプル

出棺時の挨拶(スピーチ)文例

出棺時の挨拶は、長くても3分が目安です。上手に話そうとする必要はなく、原稿を見ながら挨拶してもかまいません。会葬者への感謝の気持ちが基本です。悲しみにうちひしがれて、思うように言葉が出てこないような場合は、会葬に対するお礼のことばだけでも十分です。ただし、喪主として満足に挨拶できないことのおわびも、ひと言つけ加えましょう。

 

出棺時の挨拶  喪主の場合

本日は、故○○○○の告別式にご参列くださいまして。まことにありがとうございました。おかげをもちまして、葬式ならびに告別式を滞りなくすませることができました。夫が生前ひとかたならぬご厚誼を賜りましたことと合わせて、心からお礼申し上げます。夫は○月○日、午前○時○分に病院で息を引き取りました。私どもも覚悟をしていたこととは申せ、こんなに早く別れの日がきてしまい、もっといっしょにいてあげたかったと悔やまれる思いでいっぱいでございます。

 

今後は、夫が見守っていてくれることを信じて、こどもたちと力を合わせて生きてまいります。皆様にはこれからも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
本日はお見送りまことにありがとうございました。(一礼する)

注意: 喪主が一礼するときは遺族も頭を下げます

 

出棺時の挨拶  親戚代表(遺族代表)の場合

ひと言ご挨拶申し上げます。私は故人○○の長女の夫の○○と申します。喪主が年少でございますので、遺族ならびに親戚一同を代表いたしまして、お札を申し述べさせていただきます。本日はお忙しい中にもかかわりませず、多数ご会葬をいただきましてありがとうございました。故人○○は日頃から風邪一つひいたことがございませんで、「俺には病気なんぞは寄ってこない」などと申しておりました。好事魔多し、とは申しますが、まさかこのような形で旅立ちますとは、私どもにとりましても思いもよらぬことでございました。あまりにも突然すぎる事態に、遺族はもとより私どももまだ信じられないような気持ちでこざいます。

 

残された者達のことを思いますと、私も親族のひとりとして、胸の痛む思いがいたすのでございますが、何とか頑張って皆でやっていくと申しております。それにいたしましても、皆様方のお力を拝借いたさなくてはできないことでございます。

 

どうか今後とも変わらぬご厚情を賜りますよう、心からお願い申し上げます。出棺の時刻も迫ってまいったようでございます。お見送り、まことにありがとうございました。(一礼する)

注意: 喪主が一礼するときは遺族も頭を下げます

 

出棺時の挨拶  世話役の場合

皆様のおかげをもちまして、告別式ならびに葬儀万端とどこおりなく相済みまして、出棺の時刻も迫ってまいりました。終わりに臨(のぞ)みまして、ひと言お札を述べさせていただきます。○○氏は皆様ご承知のとおり、○○株式会社の社長として事業経営にあたるとともに、業界団体であります○○工業連合会理事長として、長い間その要職にありました。官庁との接渉、あるいは業界の取りまとめにと、文字通り東奔西走、席の暖まる暇なく活躍をしてこられました。私はその連合会の中で専務理事といたしまして、いささか○○氏のお仕事のお手伝いをさせていただいたわけでございますが、端(はた)から見ましても、氏の意欲がこちらにも伝わってくるほどでございました。

 

私どもの業界も難しい時代にさしかかってまいりました。ここにおいて○○氏を失いましたことは、実に大きな痛手でございます。一体どのように事業計画を進めていったらよいのかと、茫然自失(ぼうぜんじしつ)のありさまなのでごぎいます。「巨星墜つ(きょせいおつ)」とはまさにこのことでございましょう。

 

しかし、それに比べましてもっと大きな悲しみを抱いておられるのはご遺族の方々と存じます。どうぞ今後ともに、○○氏生前と同様、ご厚情をお寄せ下さいますよう、故人になりかわりましてお願い申し上げます。

 

大変高い席から恐縮でございますが、世話役という役に免じまして、どうぞご容赦いただきたいと存じます。本日はまことにありがとうございました。 (一礼する)

注意: 喪主が一礼するときは遺族も頭を下げます

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